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作品説明(成立の経緯
この作品は、友人が描いた短編作品への批評をきっかけにして生まれたものです。

 友人の作品は、ファザコン気味のかわいいお転婆サリア姫が “砂漠の黒い鷹” シリスに憧れ、冒険の旅に出るお話。別のヒロインが活躍する壮大な話の番外編です。

 友人がその番外編の前半を描いた時、後半をどうすればいいか相談を受けました。要素が多すぎると感じたので「何を軸にするか決めてほしい」と答えました。

 別の人が後半を手伝って仕上げたその作品は、前半の要素はそのまま置いて、後半は第三の人物が活躍していました。未使用の要素は放っておいても本編の中で消化されるということでしょうか。

 ところが私はその作品を、独立した短編だと思っていたので、出した要素が使われていないのはまずいと考えました。本人が盛りだくさんな要素を削りたくないのなら、どうすれば短編の中でそれが使い切れるか?アドバイスするにはある程度答えを持っていないと・・・。

 思い出しては練り返すうち、主要人物の性格が別人になり、脇役が入れ替わってまったく別の作品になってしまいました。そのころになってやっと、もとはあの大長編につなげるつもりだったのかなと気づいたのですが、もう全く関係のない話になってしまっていました。

 そうやって出来たのが第1部です。これを描き上げると続きの話がどんどん出てきて、あっという間に第6部の最後まで絵コンテができてしまったので、描かないわけにいかなくなって、今に至っています。


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 私がこの話を描き始めると、今度は友人が批評する側に回ってアドバイスをくれました。彼女にとってはかなり違和感のある主人公であり、作品であると思うのですが、自分の考えを押しつけることは一切せず、無駄を省き、分かりにくい点を指摘するといったことに徹してくれています。

 私にはまねが出来ない。自分は批評や指導には向かないということが分かりました。“自分ならこうする”が前に出過ぎてその人が生かせないのですね。

 自費出版するとき友人の名前を出すかどうか迷いました。ストーリーにタッチしていないので “原作者” とすれば誤解を招きそうだし、かといって彼女ならではの組み合わせの“食材”から生まれた話には違いないし。

 本人に相談すると「あれはもう完全にあなたのオリジナルだから私の名前は出さなくていいよ」とのことだったので、タイトルに名前は出していません。ただやはり私一人では生まれなかった話だと思うのでここで説明しておく次第です。
 

   2001年に第1巻を出版(ほぼ完売)
   2004年に第2巻出版
   2007年に第3巻出版
   現在第4巻を執筆中。(チチとして進まず(笑))

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 これを描き始めた当時、10年以上漫画を読んでいませんでした。少女マンガタッチで描くのは20年ぶり! そんなわけで古い!へたくそ!もうほんと、恥ずかしい。全部描き直せ!という声もありましたがそれをしていたら永遠に完成しません。古さはどうしようもありませんが絵のレベルは徐々にマシになっているかと思いますのであまり気にせずに(笑)お読みください。


ご意見ご感想などお聞かせいただければ幸いです。2巻、3巻はまだたくさんありますので(笑)買ってね。
 著者飛川ゆりこ
 

追 ;   先日ある方から、「『風の王国』のストーリーは別の方が作っておられるんですね。」と言われてびっく り。一緒にいた、“原作者”と思われた友人もびっくりして、「違います違います、あれは彼女(飛川)のオリジナル。私は批評するだけでストーリーづくりにはタッチしてません!」と言ってくれたのですが。

早とちりするような方でもないので、私、そんな誤解されるような書き方したかなぁ、と最初にアップしたときの作品説明を読み直してみたら・・・。

してました。(笑)
一行目に
「この作品は、学生時代の友人が描いた50ページほどの短編を下敷きにしています。」

書き出しにこう書いたら、原作付きだと思いますよね。あとの説明文もけっこうまぎらわしい。

この作品のストーリーは、きっかけになった作品を描いた友人の、あずかり知らぬものです。彼女のものの考え方には合わないところさえ、多々あるはずです。

というわけで、文を書き直して現在の文章にしました。前の文章を憶えておられて、アレ?と思われた方がありましたら、そういうわけです。

『風の王国』のストーリーはすべて私・飛川ゆりこが一人で考えています。内容に関する責任はすべて私にあります。
 2008年11月22日

 

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